2010年 12月 26日
デザートフラワー
デザートフラワーを観て来ました。
ソマリア出身の世界的トップモデル、ワリス・ディリーの半生を綴った自伝本「砂漠の女デ
ィリー」を映画化した作品です。
ソマリアの遊牧民出身の13歳の少女ワリス・ディリー(リヤ・ケベデ)が、おじいさん?
と思うぐらいの男性と家族のために結婚することに。それがどうしてもいやで一人砂漠へ
逃げ出す姿は過酷さを予告させます。
死にものぐるいで祖母の家にたどり着き、イギリスのソマリア大使をしている親戚を頼って
ロンドンに渡ります。邪魔者扱いされながら成長した彼女ですが祖国で内戦がはじまり、
帰国を拒否した彼女はホームレスになってしまいます。
英語をほとんど話せないので、生活はとても大変そう。
困り果てていたところで出会ったのが、ダンサーを目指しオーディションを受けている、
マリリン(サリー・ホーキンス)。彼女に紹介してもらったバイト先のバーガー・ショップ
で一流カメラマンのドナルドソン(ティモシー・スポール)に見出されたことでワリスは
トップモデルの道を進みます。
予告を観た感じではここまでのストーリーかと思っていましたが違いました。
ワリスが幼い頃に受けたFGM(Female Genital Mutilation:女性器切除)をカミングアウトし
その廃絶運動を展開する姿まで描かれています。
3歳の小さなワリスにFMGの処置を施すシーンは目をそらしたくなりました。
アフリカではこのような「しきたり」が今も続いていることが疑問です。
ワリス役のリヤ・ケベデさん、めちゃくちゃ細くてきれいでした。
スーパーモデルなのですが、よい意味で素人ぽくってかわいかったです。
のちに親友となるマリリン役のサリー・ホーキンスのはまり役だったな。
すごく集中して観れていい作品でした。
by cookie-milk-sora
| 2010-12-26 23:42
| Cinem@rt